「茅の宿とみだ」は岐阜県恵那市岩村町の富田地区にあり、この地区は平成元年に国土問題研究会の総合的な分析から、山や川・森・建物など景観を形成する要 素とその中には近代的な建物が殆ど無く、岩村城跡のある城山や水晶山、三森山の山並みを背景に、広葉樹や針葉樹の森、瓦と白壁の農家、ため池が水田の中に
程よく配合されており「古い日本の農村景観を見事に残している」と称賛を受け「日本一の農村景観」と折り紙をつけられました。
のういち会は、団体発足当時から実施している会員や他団体との連携によるボランティア中心の取り組みによる農村景観の保全活動やその景観を活かした事業の 展開により、都市住民との交流や新たな地域資源の発掘、農産物・加工品の生産などを図り持続可能な地域の活性化を目指し活動しております。
そんなのういち会の拠点となっておりますのが「茅の宿とみだ」です。
里山(三森山)に抱かれる農村を
コンセプトに生まれた
農村景観日本一を守る会の
イメージキャラクター
【のういち君】
富田地区に唯一残っていた『農村景観日本一』の景観上重要な建物である「茅葺きの家」の屋根が平成16年に老朽化等が要因となって穴が開いたことを受け (個人所有で住んでる方もおられました)地域の方達が中心となって屋根の一部修復作業を実施し、現状維持できる状態に直したというのが一番初めのきっかけ です。
その後、空き家状態となってしまい、日増しに建物の傷みが激しくなる一方で地域でも手を拱いていました。
そんな中、平成20年国は農山漁村にある有形無形の地域資源と、それを活用し地域づくりを行う人材を「地域力」と捉え、これを発掘し、その立ち上がりを支 援することで持続可能で活力ある農山漁村の「活性化」と「自立」を目的として「農山漁村地域力発掘支援モデル事業」に「茅葺きの家」の改修などをメインと して応募をしたところ、全国327地区の1団体として採択を受けました。
平成20年から国の助成金により、屋根の一部葺き替え作業や不動の滝周辺整備などを実施し、平成21年には「農村景観日本一を守る会」を法人化(NPO) し、茅葺きの古民家を所有者から譲り受け、市と当団体が協力し古民家の内装改修工事(一部屋根部も含む)を実施・平成22年5月に老朽化していた茅葺きの 家を農家民宿として開設することになりました。
また、地域力モデル事業の助成金以外に地域活性化・経済危機対策臨時交付金事業恵那市の委託事業ふるさと活性化協力隊の人的支援を受け現在、様々な取り組みを実施中です。
のういち会便り
活動報告やイベントのお知らせなどを記した「のういちだより」を定期的に発行しています。
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